> 我が家のハム日記 2009/01/11


ミコたん ケイちゃん


左がミコたん。右はケイたん。
こうして並べて見るとやっぱり兄弟、似てるなぁ。びみょーに模様が違うだけって感じ。

美琴、慧、冥夜、霞・・・彼らの生い立ちを忘れた日はありません。
彼らだけじゃない。世の中には私達の知らないところで、きっとたくさんの子達が悲しい目に遭っていると思われます。
そんな現実を目の当たりにすると、またか・・またなのか・・って悔しくて涙が出ますよね。
でもそんな中でも、たくさんの人達が小さな命に手を差し延べてくださっています。

ハムハムさん家のマンセル君。
loveryさん家のそら君。
ハムママさん家のテムちゃん。
HumHamさん家のエルモちゃん。
HumHamさん家にはエルモちゃん以外にも悲しい事情を背負った子が居ます。
そして私の知る以外にも、手を差し延べてくださった人達がたくさんいらっしゃいます。

実は私、年明けにあるペットショップで悔しい経験をしました。
そのことを書くべきかずっと迷ってたけれどハムママさん家のテムちゃんの記事を読んで、同じ気持ちだった私も書こうと思いました。

私達は、買い物に出ると必ず立ち寄るペットショップがあります。
あるホームセンター内にあるショップです。
寄ると帰るときが辛くなるから寄らなきゃいいのに・・と思いつつも足が向いちゃうんですよね^^;

年明け、お年玉をもらった子達が見にくるのではないかと変にそわそわした私達。
見に行ってみると、案の定いつもの何倍もの親子連れの姿がありました。
しばらく様子を見てると、欲しがる子供を相手に『可愛いだけじゃ飼えないのよ』と諭してるお母さんの姿があったり、子供よりもお母さんやお父さんの方が欲しがっていたりと、微笑ましい風景も見られて少しホッとしてました。

少し人気が引いて奥に入ってみると、里親募集の紙が貼られた水槽が目に入りました。
もう成ハムになっているゴールデンのダルメシアンの女の子でした。
『誕生日不明。首が傾いていますが健康に害はありません』と書いてあります。
その子は回し車もご飯皿もない水槽の中に散らばっているペレットを、一生懸命拾い集めて片目瞑ったまま食べてました。
食べてる時はわからなかったけど、走ると斜頚なのがよくわかりました。

『連れて帰りたい・・・』私も娘達も同じ気持ちでした。
あろうことか私は、娘達の買い物の運転手として付き添いで出てきたため財布を持ってきておらず、連れて帰るにも用品を買い揃えれないことと、連れて帰ってからのスペースのことを考えて悩んでしまいました。
事情もちのハムちゃんだけに、すぐに里親さんが見つかるとも思えなかったため一旦財布を取りに帰ってまた来ようと話していた矢先、3歳くらいの子供から小学校高学年くらいまでの6人兄弟を連れた賑やかしい家族が入ってきました。
3歳くらいの女の子は、ハムちゃんが欲しいとすでに泣きじゃくっています。

私達はすぐに嫌な予感がしました。
その中の幼稚園年長さんくらいかと思われる女の子が、店員さんに『この子いくら?』と尋ねました。
員:『この子はタダですよ〜♪』
女の子:『お母さんこの子タダだって!タダならいいよね!この子でいいじゃん!』
お母さん:『じゃあこの子ください』
店員:『はい^^ありがとうございます♪』

その親子はそういうと、すぐ入り口から出て行って何やら話していました。
子:『あの子オスだよね。じゃあメスも買おうよ。そしたら赤ちゃん産むよ』
母:『一緒に飼えるの?』
子:『うん、一緒に飼えるから家もひとつでいいよ』
母:『じゃあ飼おうか』
別の子:『あの鳥も欲しい!!』
母:『鳥はダメ!ウチには○○(犬)が居るから危ない!』

ちょっと・・どこ見てるのよ。この子は女の子よ・・しかも一緒に飼う?とんでもない!!
そのうえ犬も居る?鳥がダメなくらい危険な犬ならハムスターだってダメ!!
話しを聞いてしまった私はあまりに軽率なお母さんに手が震えました。

『店員さん!この子私がもらいます!』
と言っても時遅く、『あちらの方が先でしたので・・^^;』と店員さんに言われました。当然ですね・・

『すみません、あの子私に譲っていただけませんか?』と母親にもちかけるも
『この子(1番下の子)が欲しがってしかたないので・・』と断られました。

『店員さん!ハムスターの飼い方をあの人達にちゃんと説明して!必要な用品もちゃんと教えて購入してもらって!!』
気が付けば私は店員さんに向かって怒鳴っていました。
店員さんは『あぁはいはい^^』と言って親子のところへ行きました。
店員さんがにこやかなのは構わない・・でも・・・

斜頚というハンデを背負ったハムちゃん。なぜここで里親募集をすることになったのか事情はわからないけど、少なからずブリーダーさんや飼い主に見放されたからなのだろうと思います。
逆に考えれば、捨てられたり最悪の結果にならなかっただけよかったのかもしれません。
でもだからってどんな飼い方してもいいわけじゃないですよね・・

店員さんは『あんまり触ると弱っちゃうのでおもちゃにしないようにしてくださいね。最後まで可愛がってくださいね』とだけ言ってました。
間違ってはいない。けど初心者の人にはそれだけじゃ足りないんだよ。
ましてやこんなにたくさんの子供ちゃんが居るご家庭なのに・・

もう1匹買いに入ってきた男の子が『女の子じゃないと赤ちゃん生まれないからこれ買おう』と言ったのを聞き、私は『あの子は女の子!それにケンカして死んじゃうから同じケージで飼うのは絶対ダメ!』とまたしても怒鳴ってしまいました。
その男の子は私のことを不振に思ったのか、同じことを店員さんに聞きました。
すると店員さんは『最初は一緒に飼わない方がいいけど落ち着いたら一緒に飼ってもいいですよ』と。私は耳を疑いました。

『ハムスターは縄張り意識が強いんだから一緒に飼っちゃダメでしょ!特にゴールデンは単頭飼いしなくちゃいけないハムちゃんでしょ!ケンカさせたいの?! 死なせたいの?!店員さんが間違ったこと教えてどうするの!!ましてや斜頚をもったハムちゃんなのに・・病院に連れていくべきこともちゃんと伝えてください!』

場所もわきまえず怒鳴りまくってしまった私に驚いて、他のお客さん達は居なくなってしまいました。
営業妨害と言われたらそれまでです・・
オーナーなら買ってくれればいい、貰ってくれればいい、の考え方でも仕方ないのかもしれないけど、店員さんは少なくても動物が好きで就いた仕事なんじゃないの?どうして最低限の知識も学んでくれないの。
この店員さんは50〜60代くらいのおじちゃんで初めて見た人でした。

店員さんはその親子に備品を案内し、ひと段落ついた後、最後に『ご心配かけましたねぇ。ハムスターは歯が強いからケンカしますよねぇ』と私に言いました。
『歯が強いからケンカする?そうじゃないでしょう・・』
私はもうそれ以上言葉が出ませんでした。娘達も悔しくて泣いてます。

その親子がどんな備品を買ったのかが気になり、レジまで行ってみました。
こうなるともう軽くストーカーです。
ケージは1番小さいものを2つ。給水器はケージに付属してるからいいとしても、ご飯はひまわりの種のみ。床材はアレルギーの出やすい針葉樹のチップでした。
私は至急ニッパイのペレットを2種類と、より安全な方の床材を購入してその親子を追いかけて渡しました。

『差し出がましいとは思いましたが、ご飯はこれをメインにあげてください。床材もこちらの方が安全です。ご家庭の事情もあるかと思いますので、落ち着いてからでいいですので、できればケージももっと大きいものにしてあげてくださいね。是非飼育本も買ってください・・。部屋の温度も24度〜26度を保ってく ださい。わからないことがあったらいつでも連絡してください。お願いします。』
そう言って電話番号とアドレスを書いた紙を渡しました。

『なんかしらんけどもうけたね。それにしても怖いおばさんだったねぇ。』
去り際に聞こえてきたこの会話は聞かなかったことにしても、心配は尽きません。

どうして私はあの時迷ってしまったんでしょうか。
私が迷わずに里親を申し出ていれば・・・未だ何の連絡も入って来ないけれど、無事に過ごしてくれていることを願うことしかできないのはとても悔しいです・・
我が家にお迎えしたからといって、たくさんのハムちゃんが居る中で果たして幸せだと思ってもらえるかはわからないけれど、めいっぱいの愛情だけはあります。

こんな私は、周りから見ればただのハムスターバカにしか映らないのかなとか思ったり。
ハムスターに限らず、命の尊さをちゃんと知ってほしいだけなのにな・・
自分の非力さがつくづく身に染みた一件でした。

↑ページトップ

Home | Blog | Thanks Link | About Link | About me | Contact | Bbs

 
inserted by FC2 system