> 我が家のハム日記 2009/03/20


イチゴたん イチゴたん


3月3日。
我が家にとって、今後毎年雛祭りがイチゴの日となりました。
ほんと、旅立つ日までちゃっかりしててイチゴらしいです。
なんてほんとは、そんなこと冗談でも言えないくらいイチゴの闘病は壮絶なものでした。

気の強いお嬢ではあったものの、もし闘病するようなことがあったらたちまちお別れになるかもしれないと思えるくらいか弱く見えていたイチゴでしたが、実際はまったく正反対でした。
健康体の頃には見られなかった食に対するすざまじい貪欲さを感じました。
ミントの時と同じです。
ミントのように最後まで回し車に揺られることはありませんでしたが、最後まで大好きな砂浴びをしていました。
腫瘍の進行度はミントよりも早く、呼吸が苦しくなるのもあっという間でした。

数歩歩いては止まり、目も開けれないほど辛いのにあちこちのちょっとした段差にアゴを乗せて呼吸を整え、また歩く。
そしてまた止まり、呼吸を整え・・を何度も繰り返し、途中倒れることがあっても倒れた分だけ立ち上がり、そうやって家と砂場、ご飯皿のある場所を日に何度も往復していました。

イチゴに腫瘍が見つかった時はミントの時と同じようにサポートして行こうと覚悟を決めましたが、後半あまりにも辛そうなイチゴの姿を見て正直『安楽死』が頭をよぎりました。
イチゴにとってこの闘病は意味があるんだろうか、辛いだけなんじゃないだろうかって思ったんですね・・

でもイチゴは食べ続けました。食べても食べても痩せ細っていく身体で、必死に食べ続けていました。
目はほとんど瞑っていたので目力は確認できませんでしたが、小さな小さな身体から漲る生命力を感じたんです。
辛いだろうにね・・苦しいだろうに・・
そんなイチゴを見て、少しでも安楽死を考えてしまった私は自分を恥じました。
『諦めたらそこで終わり』という言葉の意味を本当に知ってるのはこの子達なんじゃないかって気がしました。
たとえそれが自分の意に反して本能的にやっていることだとしても、それがこの子のハム生なんだと、そう思いました。

もうだめだろう。今日明日にはお別れになるかもしれない。
そう感じてからのイチゴは、さらにひとふん張りもふたふん張りしてくれました。

そしてお別れの日。
倒れてもなんとか自力で起き上がっていたイチゴがその日も必死に手足をばたつかせ頑張っていましたが、起き上がれませんでした。

もう十分だよイチゴ ありがとう

イチゴを抱き上げ身体をなでてあげると、そのまま静かに息を引き取りました。
ついさっきまで手足をばたつかせていたイチゴが今は私の手の中で永遠の眠りについてる。
『ギリギリまで頑張る』というのは、こういうことをいうんですね。

無言実行でやり遂げるハムスターたち。そんな彼らから学ぶことって本当に多いです。
そして切ない。愛くるしいイチゴへ、心からありがとう。


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