> 『可愛がる』の危険な履き違え


可愛がって何がいけないの?と思ったあなたと、お子さんと保護者の方には特に目を通してほしいページです。
ハムスターは基本がマイペースなので、人間の思う可愛がり方だとズレが生じます。
ただのズレで終わればいいんですが、ハムスターにとってはそのズレが命に関わる危険に及ぶこともあるので注意が必要です。
とは言っても神経質になる必要はありません。
注意すべき点を忘れずに、おおらかにゆったりと楽しくお世話をしてあげてください。

※ここから先の内容は『ハムスターにも感情はある』と考える私の見解も混ざってます。

●危険!『可愛がる』の履き違え

※寂しそう
『被捕食動物であり縄張り意識の強いハムスターには感情などない』というフレーズをよく見かけますが、人に飼われるハムスターにとっては、飼い主が危険を犯さない限り捕食される心配はありません。
同じく、野生にはない『人間の愛情』にも触れます。
ハムスターにとっては野生が一番のかもしれませんし、ハムスターは今絶滅危惧種です。
人間の手によってペット化されたハムスターですが、人間と過ごしていく中で少しずつ従来の習性が変わりつつあるのではないかと私は感じています。
なのでハムスターにも『寂しい』という感情はあると思いますが、寂しいのか外に出たいだけなのかを見極めるのは、積み重ねた経験がないと難しいです。
その判断を誤ると、過剰な触れ合いを与えることになりハムスターの負担になります。
お子さんが触りたいだけ触るような状況は止めてあげてください。

また、寂しいだろうから同居させようという考えは大変危険です。
365日24時間監視してるわけじゃないんですから『ケンカしたら離せばいい』という問題じゃないんです。
『ケンカしたから離した』という事実よりも『気付いたらケガしていた』という事実の方が断然多いんです。
寄り添って寝てたりする姿はとても可愛いく癒されますし、スペースが無い中で複数のハムスターを飼いたい人にとっては同居飼育は魅力的だと思うので、気持ちはわかります。
ですがそれは決して可愛がってることにはなりません。
ただの自己満足でしかないんです。
ハムスター飼育は所詮自己満足、と言われればそれまでですが、自己満足の中にも飼い主の責任は存在します。
自己満足に逃げてはだめなんです。
危険を回避し、正しい愛情を注ぐ努力を怠らず、ハムスターも飼い主も安心して過ごせる環境にすることが正しい飼育の基本なのではないでしょうか。
それをわかったうえで同居飼育されるのであれば、予測される事態にも責任が持てるはずですよね。
甘い認識で同居飼育をするがために、飼育相談で

『ケンカしてケガをしてしまいました。助けてください!』

という書き込みが減らないんだと思います。残念ですよね。

その背景には、ペットショップの飼育状況や間違った飼育法を掲載してる飼育本、なにごともなく同居飼育ができているサイトを見てることがあるのだと思われます。
●ほとんどのペットショップの飼育状況はお手本になりません。
商品として扱っているショップと、家族として迎える飼い主の違いです。
わかっていただけますよね。
●同居飼育してるサイトがあっても真似して良いものではありません。
それぞれの飼い主さんの積み重ねた経験からくる自己流の飼育法で、離すタイミングも見極めておられる方々がほとんどなので、経験の少ないうちに同じことをするのは浅はかです。
サイトの表面だけを見るのではなく、内容まできちんと熟読すれば、その飼い主さんが上級者なのか知識不足なのかもわかります。
なにより、単体飼育が基本だということを忘れないでください。


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