> 防げる子喰い・避けられない間引き


●防げる子喰い

出産後や育児中の母ハムの死や子喰いを目の当たりにするのはとてもショックです。
言いようのない悔しさや悲しさ、後悔が残ります。
人間同様ハムちゃんも、出産や育児は母体にとても負担のかかる大仕事です。
『ネズミ算』という言葉のイメージで、いとも簡単に出産、育児するかのように思ってる人は、ここで間違いに気付いてほしいと思います。
考えたくはありませんが、繁殖する以上、母ハムの死や子喰いなどのトラブルのことも把握しておいてください。

子喰いには、飼い主側で防げるものと、避けられないものがあります。
妊娠中・育児中の注意点にも記しているように、防げるはずの子喰いが起こらないよう
お世話のしかたには十分に気をつけてください。

ごく稀ですが、防衛本能から口に含み、赤ちゃんを誤飲することもあるようです。
また、誤飲した赤ちゃんが原因で母ハムが亡くなった例もあります。


●避けられない間引き

これを『間引き』と呼んで良いのかはわかりませんが、防げる子喰いと混同しないようにするため、間引きという言葉を使わせていただきます。

死産だった赤ちゃんや生まれてすぐに亡くなった赤ちゃん、多頭数で育ちが悪くなったり衰弱してしまった赤ちゃんは、母ハムの判断で自分のお腹に戻すことがあります。
これが間引き=避けられない子喰いです。
たとえ少頭数の出産でも、母ハムによっては間引いてしまうこともあります。

現実としてはとてもショックですが、この習性は自然界で暮らしていたハムちゃんの生態本能であり、ハムちゃんが悪いわけでもあなたが悪いわけでもありません。
『自分の子供を食べるなんて・・』と悲しくなる気持ちもあると思いますが、決して母ハムに愛情が無くて起きることではありません。むしろそれが愛情なのです。
そして母ハムの献身的な育児から、人間の私たちもたくさんの大切なことを学びます。

ただ、弱ってた赤ちゃんはいなかったし防げる子喰いの対策もしていたのに子喰いが起きた場合、飼い主の想像以上に母ハムが神経質になってることが予想されます。
また子喰いを避けるためには、繁殖をする際母ハムの性格をきちんと把握して選ぶことや、育ちの悪い子を出さないようにすることも重要です。
子喰いを防ぐためだけに限らず、母ハムと子ハムを守るために以下のことに気をつけてください。


●繁殖するハムちゃんを選ぶときの注意点
  • 繁殖できる月齢に達しているか・高齢じゃないか(生後3ヵ月〜10ヶ月未満が適齢)

  • 病気を患っていないか(目に見えた疾患はなくても便が柔らかめなどの場合、腸内に寄生虫を抱えていたり腸内バランスを崩していることがわかります)

  • 潜在的疾患や危険な遺伝子を持ってる可能性はないか
    (毛色で判断できる種もありますが、毛色で判らない場合は両親が判れば判別が可能)

  • 普段から神経質な子ではないか
    (我が家のミントの出産で起きたトラブルも、この要因が大きかったのではと感じています。ミントには本当に辛い思いをさせてしまいました・・深く反省しています)

当然ですが、病気を患ってるハムちゃんに繁殖させる、年に何度も繁殖させる、危険な交配を学ばずに繁殖するなど、絶対にしないでください。
両親の様子が明確にわからないペットショップからお迎えしたハムちゃんを繁殖させる場合もトラブルが起きる可能性は高くなります。


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