> 散歩とかじり木


まず、飼い主さんたちがなぜお散歩のことを疑問に思うのかが問題だと思いませんか?
それぞれの飼育環境や一貫性のない飼育本に原因があるのかもしれませんね。
部屋に十分なスペースがなくて危険だったりするとお散歩を躊躇いますし、散歩は絶対必要と書いてある飼育本があるかと思ったら、まったく不必要と書いてある本もあったりで、飼い主はどう信じればいいのかわからなくなるってもんです。
1時間必要だの15分でいいだの、どっちやねんっ!って突っ込みたくなりますよね。

そういうときはですね、ハムちゃんに聞くのが一番です。
ハムちゃんの様子をよーく見てればおのずと答えも見えてくるようになります。

●ハムスターにとっての散歩と齧り木

ハムスターは縄張り意識がとても強いです。
なので一度踏み入った陣地には必ず自分の匂いを残します。
自分の匂いがあることでテリトリーを確保し安心するという習性があるからなんですね。
(視覚に頼らない生活をしているハムスターにとって、匂いや音はとても重要)
これは散歩に出たハムスターをよく観察してみるとわかります。
ケージから出たてのハムスターは真っ先に匂いを嗅いでませんか?
その子が臆病であるほどその行動ははっきりわかります。
お散歩が馴れた子だとてってけ走り回ってるようにも見えますが、ほんとは走りながら匂い嗅いでたりするんです。
敵から身を守るためにも必要なことですからね。

初めてお散歩する子がなぜビクビク慎重になるのかこれで把握できましたね。
初めての場所には知らない匂いばかりで自分の匂いがないからなんです。
ケージの掃除も同じ。
ケージを掃除するときに床材などをごっそり交換してしまうと、ケージに戻ってきたハムスターはしばらく落ち着かなくなります。自分の匂いが無いからです。
なので掃除のときは丸ごと交換するのではなく、それまで使ってた床材を少し残してあげてください。
匂いがなくなるとストレスをためる原因にもなりますので気をつけてくださいね。

こうして匂いを残したハムスターは、またその場所が気になるようになります。
自分の匂いが消えてないか、他のハムスターや人間、動物などが陣地に侵入してないか心配になるんですね。
散歩を知ったハムスターにとってはお散歩広場も自分の陣地になってるわけですから、いきなり散歩させてもらえなくなったりするとこれまたストレスになってしまいます。
なので散歩を覚えたハムスターには、毎日散歩させた方が良いということになります。
もし毎日の散歩が無理そうな場合は、散歩には出さずに広めのケージを用意してあげてください。
そして、外の気配を一番強く感じるであろう部分に齧り木をつけるのがおすすめです。
金網ケージなら人が接する側の金網部分や出入り口、水槽や衣装ケースなら蓋部分、ミニデュナなら給水ボトル用の穴や両側の止め具部分、上部金網部分などです。
ハムスターは、自分のテリトリー以外の場所でご飯を探そうとします。
なので匂いのこと以外でも外に出たい欲求がわいてくるんです。
行動力のある活発なハムちゃんなら特にですね。
そのため外の気配を最も強く感じる箇所を齧って突破しようとするので、それらの箇所に齧り木をつけて様々なトラブルを防ぐのです。
これは、私も教えていただいて気付いたことなのですが効果絶大でした。
それまでの『齧り木』はただの『邪魔木』にしかなってませんでしたが、この方法で齧り木を設置したら齧ってくれるようになりました。ぜひ一度お試しあれ。

最後になりましたが、散歩の時間は長くても1時間以内がベストです。


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